この言葉は良い側面もあれば、悪い側面もあると思ふ。
良い側面は、迷ってるくらいなら、とりあえずやってみる。こういう考えは僕は好きです。あれこれ考えても、やってみなきゃ分からないことって沢山あるし、経験から学ぶこともあるので、とりあえずやってみる、という考えを持つことは良いことなのです。
でも、悪い側面は、何も考えず、これから何をするのかも見えないまま、なんとなくイケル気がする!的な曖昧なスタンスで、とりあえずやってみる、という発言は愚かだと思うのですよ。
「歴史から学べ」 「先人の教えを学べ」
こういう言葉があることを、そういう人達は知るべきだと思うのです。
とりあえずやってみる前に、先人達が自分がこれからやることをやっていなかったか、やっていたらどうやっていたのか、その結果はうまくいったのか、結果に対しての原因はどう考えていたのかetc
そういう過去の人達の経験を知らずして、とりあえずやってみるというのは、先人達が何十年、何百年と築いてきたプロセスを、また繰り返すという愚行をしているのですよ。
これって、すごく不利なんですよ。なぜなら、先人の教えって、ある程度は体系化されていたり、何十年、年百年というプロセスを半年、一年で手に入れることができるようになっていたりするわけですから、それを放棄して、同じことを繰り返すわけですから、自分の一度の人生だけで補えるわけがないんです。
それに、先人って失敗した人の経験も成功した人の経験も含まれているわけですし、たぶん失敗した人の経験のほうが多いと思うのです。その失敗から教えや教訓というのは生まれて、それを次世代の人達が改善して、成功して、発展していくわけですからね。ということは、同じプロセスを自分で辿ろうとしたら、失敗する確率が高いわけです。
自分がとりあえずやってみます!と息巻いている間に、しらーっと先人の教えをコンパクトに学んで、今の時代、今の自分に合ったやり方を生み出し、発展していっている人がいるわけですから、その時点で、その人達とは何倍もの差が生まれるんです。
そう考えれば、自分の短い人生の中で、発展的なことに時間を費やすことができるわけです。結果、成功する確率というのは高まるわけです。
自分が何かを成し遂げようとする行為は、常に積み重ねであり、その積み重ねが次の世代へと引き継がれていくわけです。その中で、自分が失敗の事例になんてなりたくないですからね。
というわけで、1つの教訓を作ってみました。
【とりあえずやってみる!と息巻いて、過去の先人の教えを学ばず、結果、うまくいかなった事例から学ぶ教訓】
「たかだか自分の数十年という短い歴史から学んだことだけで、なんとかしようとしてはいけない。あなたが取り組んでいる物事には、あなたの歴史以上の年月と数えきれない人達の膨大な成功と失敗の情報が詰まっているのことを知るべきだ。それを学ばずして、新しい発展はありえない。」
という感じになるのではないでしょうか。
おそまつ。
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